バター、魅惑の宇宙

バター×世界の星

ここは、バター×世界の星。
マリンフードはニュージーランド、アメリカ、フランス、
ドイツなど世界中からバターを輸入していますが、
世界にはどんなバターが存在し、どんな国で作られているのしょうか。
あなたの知らないバターの世界をのぞいてみましょう。

世界のバター

日本では発酵させていないクセのない非発酵バターが主流ですが、世界にはいろいろな種類のバターが存在 しています。その国ならではのバターを紹介しましょう。

①インドのバター「ギー」

インドでは「Ghee(ギー)」と呼ばれる特徴的なバターが食べられています。みなさんもご存じの通り、インドでは牛の飼育が盛んです。特にインドのような高温の環境でも乳がよく取れる水牛が多く飼育されており、その水牛からとれる乳を使用した発酵バターを溶かし、乳成分を取り除いて製造します。乳製分を除去することで高温多湿なインドでもバターが腐りにくくなるそうです。ギーはチャイやカレーに加えたり、また化粧品や薬の代わりとして使用するなど用途は多岐にわたります。

②ヨーロッパのバター「ヤギ乳・羊のバター」

日本では牛の乳から作ったバターが一般的ですが、ヨーロッパではヤギや羊の乳を利用することもあります。ヤギのバターは世界で作られているところが少なく、レアな食べ物です。バターの元となるヤギの乳に含まれる脂肪球のサイズが小さいため、製造がしにくく、ヤギの乳1Lからわずか20gほどしか作ることができません。一方羊のバターはヨーロッパではよく食べられており、特有の濃厚さが人気です。羊の乳はバターのほかにもヨーグルトやチーズとしても利用されます。

③モンゴルのバター「シャル・トス」

モンゴルで製造されている「シャル・トス」は「黄色い油」を意味し、乳を発酵してできる「ウルム」と呼ばれる脱脂乳を加熱して水分を蒸発させたバターオイルです。モンゴルの遊牧民にとって、こうした乳製品が必要不可欠でこの「シャル・トス」は食料としてだけではなく、火を灯す油としても使用されます。

④ヨーロッパのバター「発酵バター」

日本で日常口にするバターは発酵をしていない「甘性バター」と呼ばれるものが主流ですが、ヨーロッパでは反対に「発酵バター」という種類が古くから親しまれてきました。「発酵バター」とは名前の通り、バターの原料となるクリームに乳酸菌を混ぜて発酵させたバターです。ヨーロッパでは紀元前からバターが作られていましたが、当時攪拌(チャーニング)の過程で時間がかかったため、自然に発酵してしまったことが始まりだとされています。このバターは非発酵のバターよりもコクが深く、さわやかな酸味とクリーミーな甘さが合わさった味わいが特徴です。最近では日本でも取り扱いが増えたため注目を集めています。

バターの生産量・消費量

バターはいったいどの国で、どれくらい作られ、どれくらい消費されてるのでしょうか。ここでは、世界の生産量・消費量のトップ4を紹介します。

①バターの生産量

2020年度の世界のバター生産量第1位はインドの6,100000トンでした。また、水牛の乳から作られたバターの生産量が全体の半分以上を占めています。一方日本はインドの約1/100にあたる62000トンで、ほとんどを輸入にたよっている状況です。また第4位のアメリカでは乳脂肪分の半分近くはチーズに加工されているため、バターの生産量はチーズと比較すると低い数値となっています。

②バターの消費量

2020年度の世界のバター消費量第1位はインドの6,055000トンでした。インドは同じく生産量も第1位であり自給率はほぼ100%です。しかし、今後人口の増加に伴い、インドの国内消費量が増加すると予測されるため、生産が追い付かないようになれば、輸入増加につながる可能性があります。