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社内報マリン

マリンフードでは年に3回社内報を発行しています。社内報の一部の記事をご紹介します。

「ビデオ感想文」(令和2年12月15日号)

カンブリア宮殿「変化を恐れない!食の勇者たち」
管理部副部長 越川 仁

 羽田市場は、その日に獲れた鮮魚を同日配送する「鮮魚流通」を構築し、多くの漁師とユーザーとに密着した事業を拡大展開していました。しかし、コロナ禍により消費自体が減少、在庫が積み上がるという状況となっていました。その中で、新たに通販サイトを立ち上げ、「漁師さん応援プロジェクト」と銘打って、サイトトップの人気店となっていました。変化に対して指を加えて状況の回復を待つのではなく、その中で活路を見出す行動が結果を好転させると実感致しました。同じく、ディーン&デルーカについても、高級・高品質の商材をメインに扱うという店舗展開で業績を伸ばしていましたが、一転コロナ禍の影響により客足は遠のき、緊急事態宣言化においては生活必需品ではないという判断から2か月間の休業を余儀なくされました。その中で、より生活に近い商材の扱いの強化、その中でも独自の付加価値のある商材の採掘に奮闘していました。
 今回のビデオの中ではコロナ禍による世界中が直面している生活様式の変化への対応が取り上げられていましたが、このような環境、市場の変化は業種、業態において見れば常に起こりうることであり、現実に起こっている事だと考えます。学校給食の米食化や、喫茶店の激減、マーガリンにおけるトランス脂肪酸の問題においても同様と考えられます。その中で、当社は学校給食から外食産業へ販路を拡大してきました。また、チーズ原料価格が数倍に急騰したことも乳製品製造メーカにとっては生死にかかわる状況の変化と考えます。そのような環境下で、当社はスティリーノを開発しチーズ事業の下支えを可能としました。このスティリーノ開発についても一朝一夕で行えるものではなく、マーガリンメーカでもある当社の油脂加工技術が短期間の開発を可能にしています。それにより、スティリーノは原料価格高騰の環境が改善された現在においても新たな市場を確保しています。
 今回のコロナ禍は、当社においては外食産業の自粛と巣篭りによる需要とのバランスから受難を免れている状況ですが、今後も環境、市場の変化は大なり小なり起こり続けます。 その変化への対応力とスピードが会社の命運を分けるということが今回のビデオも含め、当社の歩みからも再確認することができました。改めて、基礎的な知識の集積に日々勤め、環境の変化にスピード感を持って対応できるよう情報の収集、想定される状況変化へのシュミレーションを怠らず、日々の業務に取り組んで参ります。