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新聞 帝飲食糧新聞 2012年12月12日(水)

今秋に竣工した「長浜工場」でもチーズ生産スタート

新年度より家庭用ベビー市場に新規参入
今期も売上高2桁増と絶好調のマリンフード

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 マリンフードの今期1~10月売上高は前年同期比12・4%増であり、12月期末の着地見通しについても期初目標の10%増を上回る可能性が高くなってきた。売上構成の6割を担うチーズ部門(PB生産含む)の販売実績が金額ベース22・3%増と勢いよく伸びて全体を牽引したもので、同部門単独でも期初計画の15・4%増より上ブレしての着地が見込まれる。物量ベースの伸びも10月までの累計で28・9%増と大幅なため、このままのペース維持なら同社の今期年間のチーズ販売量は一気に1万2千t前後まで膨らみそうだ。
 そのチーズ部門の用途別では、家庭用がNCシュレッドのPB受託増や昨年10月に新発売したスタンディングパックシリーズ製品の配荷順調などで前期に引続き高伸長。業務用の動きも堅調である上に、今期は春より専属部署を構えて営業活動を本格化させた海外アジア市場でもCVS店頭採用が進むなど、プラス材料には事欠かない状況だ。
 こうしてここ何年も業容拡大を続けてきた同社では、大阪府下に2ヵ所ある既設生産拠点(豊中市本社工場、泉大津市チーズ専用工場)の稼働率をめいっぱい高め、チーズの最需要期である冬には24時間体制での対応を進めてきたが、その限界が近いと予測。また、主力の泉大津が臨海立地であることへのリスクヘッジとしても必要との判断から内陸地(滋賀県長浜市)での第3工場建設を決め、今年5月に着工したその「長浜工場」の完成披露会を10月29日に催したところだ。
 竣工と同時に稼働を開始した長浜工場では、すでにシュレッド、キャンディ、業務用PCの製造ラインが動いており、泉大津とほぼ同じ品目のチーズ生産(業務用ダイスカットなど除く)が可能。その上、来春には本社工場のチーズ関連全設備を長浜に移すので、フォンデュ用を含むソフトチーズやスティリーノの他に各種ソース(チョコ、キャラメル、ピザ用トマト等)の生産も出来るようになる。
その後、必要に応じてこれらの設備増強や新規のライン導入を図る計画なので同新工場の生産能力は今のところ把握不能。ただ、BCP対応や将来アジア市場向け商品の生産を主力的に担える地の利を考えて建設されたことを思えば、少なくとも泉大津と同等(推定年間約1万1千t)か、それ以上ではあるだろう。
 なお、同社は長浜工場の新設を機にPCベビーの製造ライン導入を済ませており、新年度より家庭用ベビー市場への新規参入を果たす。PB留型商品の生産受託を足がかりとするものだが、同時にNB商品の発売準備も進めており、2013年春には同社チーズの主力ブランドシリーズ新製品として『ミルクを食べる ベビーチーズ4個入』5品種(プレーン、アーモンド入り、ブラックペッパー入り、スモーク風味、サラミ入り)の上市を目指す。
 <長浜工場概要>▽所在地=滋賀県長浜市田村町1291番1他(長浜サイエンスパーク内)▽敷地面積=1万1597・42㎡▽建物構造=鉄骨造り2階建て(延床面積6887・51㎡)▽総工費=機械設備など込二三億円(▽年内に太陽光発電システムも導入する=発電容量200kwのパネル960枚を使って年間推定発電量18万8370Whを実現予定)。