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新聞 日経産業新聞 2015年4月20日(月)
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世界が注目、独自技術の燻製したバター


 小型マーガリンや特徴のあるマーガリン関連商品などで定評のあるマリンフード(大阪府豊中市、吉村直樹社長)は4月、バターに燻製加工を施したユニークな新商品「ミルクを食べる乳酪 私の燻製バター」を発売した。
 同社は、2012年から海外の食品関連の展示会にも積極的に出展、グローバル市場の開拓に取り組んでいる。これまで海外では、1口サイズに分けて包装し、食べやすさを売り物にした「キャンディーチーズ」が主力商品であった。
 このほど、燻製バターを米サンフランシスコやアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、インドのニューデリーで開催された食品展示会に出品したという。燻製されたバターは世界的にもあまり例がないと注目を集めた。通常のバターとは違う、燻製のスパイシーな香りが引き立っていると、各スーパーのバイヤーやレストランのシェフ、有名ホテルの料理長などから多数の引き合いがあった。
 燻製に使用するのは、りんごの木のチップとウイスキーの香り付けなどに用いられる泥炭(ピート)だ。通常の燻製方法ではなく、バターが溶けないよう温度を上げない特殊な燻製方法で、バターを燻製することに成功した。肉や魚料理にアクセントをつけるなど、アイデア次第で活躍の場が広がりそう。家庭で手軽に燻製風味を楽しむことができるシリーズ商品として、今後、宣伝販売活動などを強化していく考えだ。