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パブリシティ

新聞 食品新聞 2018年7月11日(水)

前12月期チーズ売上16%増

原料高「スティリーノ」に追い風

 17年の全社売上高は前年比9.6%増で着地した。マーガリン・バター類は低調だったが「たらこスプレッド」がSNSで拡散し販売数が大幅に伸長した。昨年のチーズ売上は16.3%増となった。原料チーズが高騰した影響で定番価格の改定を実施した。また、原料高騰はチーズ代替品である「スティリーノ」にとって追い風となり伸びた。
 今年1~5月の実績はチーズ全体で物量ベース15.9%増(金額ベース20%増)となっている。品目別で見ると、ナチュラルチーズ3.9%増(13.2%増)、プロセスチーズ34.4%増(32.4%増)、スティリーノ18.2%増(19.5%増)、ヴィーガン48.6%増(49.3%増)だった。
 ストリングは昨年から大手量販店のPBを発売したこともあり出荷量が増加している。今春は新フレーバーの「私のストリングモッツァレラ スモーク味」を発売した。同じく新発売の「私のクッキングモッツァレラ」は耐熱性があり、ピザの耳に入れたりフライなど普段の料理に使用できる商品で、量販店への採用が広がっているという。業務用のクッキングモッツァレラは製パン、業務用SM、串カツなど外食産業にも導入され始めている。
 スライスチーズでは原料中にクリームチーズを50%以上使用したまろやかな味わいの「ボーテ・ブラン スライス」「カマンベール&ブルーチーズ入りスライス」を新発売した。いずれも他社にないフレーバーということもあり高い評価を得て量販店への導入が進んでいる。
 一昨年に新発売したヴィーガンシリーズは、菜食主義者に対応し動物性原料不使用の商品。チーズ様食品「ヴィーガンシュレッド」、マーガリン様食品「ヴィーガンソフト」に加え、今春は「ヴィーガンホットケーキ」を新発売している。一般消費者への認知度向上のため各地で開かれるイベントに積極的に参加し、新たな消費層の拡大に取り組んでいる。
 設備投資としては昨年秋から年末にかけて長浜工場に第二自動倉庫を竣工したほか、3ライン目のベビーチーズラインを設置。さらに、クッキングモッツァレラを生産するためのストリングラインを導入している。

今春の新商品

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