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パブリシティ

新聞 日刊ケイザイ 2018年8月6日(月)

伝説と言われる株主総会に参加して

吉村直樹

代表取締役
吉村 直樹社長


 私は今年のゴールデンウィークに2泊4日に弾丸ツアーで米国ネブラスカ州オハマ市を訪問しました。理由は、世界一の投資家で知られるウォーレン・バフェット氏(87歳)率いるバークシャー・ハサウェイの株主総会に参加するためです。伝説と言われる総会を一度、見てみたいと思っていました。
 私は大学時代に実家から「株で勉強しろ」と100万円をもらい、2社の株を購入しましたが両社とも藤さんしました。もし50年前の当時に100万円をバフェット氏に投資し、今も持ち続けていたら、200億円の資産です。
 2008年のリーマン・ショックの折りに、バフェット氏は「絶壁から転落した」と発言しましたが結果的にピンチをチャンスに変え高収益をもたらし、今や会社の時価総額は50兆円で世界第8位です。
 投資家としてバフェット氏は、"オハマの賢人"と呼ばれ、巨大な資産を築き上げ、株主総会で株主との5時間にわたる質疑応答を続け、個人資産の85%は寄付を公表しています。史上空前の寄付活動ですが、その生き様は古今の思想家を超えています。
 当日の株主総会会場はアリーナです。座席数は1万8000席で、世界中から4万人の株主が集まります。私たちは席を確保する方法がわからないまま、午前4時に起床して会場に向かうと既に長い行列です。7時30分の開門で中に入ったとたん、席の確保に躍起となり皆が走り出します。私たちはなんとか3階の席を確保できました。客席の最前列にはビル・ゲイツ氏もいます。
 バフェット氏の登場は9時30分でした。ステージは2席あり、一方は生涯の相棒、チャーリー・マンガー氏(94歳)です。二人は事前に質問を知らされないのですが、間髪を入れずにバフェット氏が答えます。最後に、「チャーリー」と声をかけられて、マンガー氏が一言コメントを発して会場が湧きます。
 一番興味深かった質問は「全ての投資案件はお二人の決定事項ですが、今後若い人たちの決定参加については?」でした。

 さて、今まさに季節は盛夏。この時期、万葉の時代から「うなぎを食せよ」「土をいじるな」「衣類や図書の虫干しをせよ」「あんころ餅を食べよ」等々の習慣や俗言が各地であるそうです。町内会などの夏祭りも、大半がこの時期に集中しております。最も健康に留意が必要な時期でもあり、くれぐれもお身体にはご自愛下さい。