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パブリシティ

新聞 日本食糧新聞 2023年2月15日(水)

PBFパイオニアの新たな挑戦

代替チーズ「スティリーノ」シリーズ拡充で市場活性化

スティリーノを使用した商品の一例
吉村社長

代表取締役社長
吉村直樹

 マリンフードは、代替チーズのパイオニアメーカーとして、日本のプラントベースフード(PBF)市場をけん引する。2007年に発売して以来進化し続ける代替チーズ素材「スティリーノ」は、完成度の高い味わいに加え「コレステロールオフ」「脂肪分カット」「冷めても軟らかい食感」など、独自の付加価値で消費者の支持を得てきた。近年はSDGsの観点からも注目を集める。歴史的な物価高が続く現在は、チーズより安価に提供できる価格訴求力の高さから需要が急増。経済的負担が増す消費者の一助となるため、2月から3月にかけて新たに「スティリーノ」シリーズを全16種類発売する。

代替チーズ素材「スティリーノ」とは?
 「スティリーノ」とは、チーズに含まれる乳脂肪を植物油脂に置き換えた代替チーズ素材の名称。ギリシャ語の「ステノ(未来、先進)」と「ティリ(チーズ)」を合わせた造語で、「未来のチーズ」という思いを込めている(命名者:中村大樹課長)。「スティリーノ」の発展形である「ヴィーガン」シリーズは、乳脂肪に加えて乳タンパクも植物性原材料に置き換えている。
うにバターを使ったパスタ

「スティリーノ」受賞歴
2009年 9月 日本食糧新聞社「第13回業務用加工食品ヒット賞(洋食部門)」
2010年 7月 モンドセレクション銀賞受賞 
2011年 2月 日本食糧新聞社「第24回 新技術・食品開発賞」
2015年 9月 日本食糧新聞社「第18回 日食優秀食品機械資材・素材賞」
2019年 3月 第40回食品産業優良企業等表彰 農林水産大臣賞

消費者ニーズとらえ売上高前年比23.1%増
 空前のコスト高を背景に、今年も価格改定の波が押し寄せている。消費者の節約志向や買い控えが景気低迷の懸念材料とされる中、マリンフードは「スティリーノ」の価格訴求力で消費喚起と市場活性化に貢献する。同品は植物油脂を主原料とするため、チーズより比較的安価に提供することが可能。また、動物性由来のチーズは生乳処理から熟成までの煩雑な製造工程を要するが、「スティリーノ」は加熱攪拌(かくはん)が主要工程となるため製造コストも抑えられる。昨年は同シリーズのラインアップ強化が奏功し、売上高は前年比23.1%増を達成。中でも6500品目以上の食品が値上げとなった10月単月売上げは、前年同月比60.3%増と大きく伸長した。

今春16種類の新商品 多彩な選択肢提案
 「あたらしい時代は、古い扉を開いていつも突然にやってくる」とは、2015年第59期事業発展計画発表会で吉村直樹社長が述べたひと言だ。8年の時を経て、その言葉は今まさに現実となる。コロナ禍、ウクライナ情勢、グローバルインフレなどの世界規模の危機が大きなうねりとなり、古い時代の扉を一気に押し開けた。価値観や生活様式の急変を受け、「不確実性」の高まりと同時に「持続可能性」が強く意識されるようになった。食の領域では「サスティナブルフード」をテーマにした商品の開発が加速。「スティリーノ」の需要を押し上げる要因にもなっている。「健康性」「経済性」「美味性」をバランスよく兼ね備えた商品として消費者ニーズを獲得してきた「スティリーノ」。今後は工業型畜産が抱える環境問題や、飼料用穀物の増加が引き起こす飢餓問題などに配慮した「持続可能性」の高い食品としても、重要な役割を果たしていくことが期待される。直近では、昨年10月に「ベビーチーズブレンド5種」を発売。さらに2月から3月にかけて16種類を上市し、半年のうちに合計21種類ものアイテムを市場に投入する。具体的には次のような5品がある。

●「コレステロール98%オフヘルシーシュレッド」
一般的なゴーダチーズと比較して、コレステロールを98%カット。ヘルシーさだけでなく、外観、風味、物性もチーズ同様の品質となるよう、滑らかな舌ざわり、加熱時の香り、コクのある味わい、油の浮き方、焦げ色のつき具合など、細部までこだわり抜いて完成させている。料理の種類や好みによってトッピングの量を自由に調整できるシュレッドタイプ。冷めても軟らかいので、作り置きをする惣菜や弁当などに重宝する。

●「コレステロール98%オフとろけるヘルシースライス」
使いきりに便利なスライスタイプもコレステロール98%カットで用意。冷めても軟らかい食感が持続する。乳脂肪を分解する際に生じる特有の臭いがないため「チーズが苦手」という人も食べやすい。ピザトーストやグラタンなどに使用すると程よい焼き色がつく。

●「モッツァリーノブレンド」
モッツァレラチーズの強く伸びる物性を巧みに再現したのが20年発売の「モッツァリーノ」だ。新作では、「モッツァリーノ」とベーシックなスティリーノを50%ずつ配合し、味わいとコストバランスを調整した。ピザやグラタンなどチーズの糸引き感を楽しみたい料理に向いており、1kgタイプもあるので業務用としても使いやすい。

●「キャンディチーズブレンド100g」
「スティリーノ」とチーズをブレンドし、二つの素材の長所を取り入れたハイブリット型アイテム。チーズの熟成香やコクを生かしながら、低コレステロールや低コストを付加価値として訴求する。チーズ製造技術も有する同社だからこそ実現できる新たな代替チーズカテゴリーだ。フレーバーはプレーン、カマンベール入りの2種類。

●「ベビーチーズブレンド54g」
 チーズのコク深さと「スティリーノ」のヘルシーさを合わせた。5種類の味わいをそろえ、選ぶ楽しさも提供する。個包装の食べきりサイズなので、間食やつまみなどに重宝する。即食が可能。フレーバーはプレーン、アーモンド入り、スモーク&サラミ入り、カマンベール&ブルーチーズ入り、鉄分入りの5種類。