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社内報マリン

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米国食品事情vol.910(令和5年12月15日号)

コラール 伊織

消費者は、大規模食品メーカーへの不信感を維持

フードビジネスニュース
2023年11月6日
ルーカス・クニ‐マーツ筆

 消費者の大規模食品メーカーへの不信感は、業界の進展にとって課題であるだろうと、コービオン・グローバル調査は伝えている。コービオン社による2023年メディア・デイにおいて、グローバル・インサイツ・ベーカリー部門のシニアマネージャーであるジェニファー・ハリバートン氏および、グローバル・インサイツ・マネージャーであるメーガン・パスマン氏は、パンデミック後の食品についての消費者の進化する認識に焦点を当てた。

 調査は、大規模食品メーカーに対する信頼の喪失が、とりわけ北アメリカの回答者の間にあると言う。食品リコール、透明性の欠如、人工の原材料への不信が、その感情に貢献しているという。

 「世界中において、透明性が欠如しているという認識によるところの信頼感の喪失について、共通する理解があります」と、ハリバートン氏。「消費者は、彼らが、それが何かわからないときに、信頼をすることができません。」

 北アメリカにおいては、消費者が理解できる原材料によって作られている(原材料表示に関してラベルがクリーンでわかりやすい)と認識される製品がトレンドとなり、不信が緩和されることがある。より多くの消費者が、人工添加物、化学調味料その他、わかりにくい原材料を含まない自然の製品を求めていると、ハリバートン氏。

 ヨーロッパの消費者は、ベジタリアンや健康的な食事がエシカル(倫理的)な選択であると認識されている一方で、そうした食品のコストが法外であるために、栄養に関して質の高い食品が、値段においても手に入れやすくなることを求めている。アジアにおいて、消費者は、「自然な原材料」で作られた質の高い食品への欲求を示し、南アメリカの回答者は、健康的でありながら、喜びと贅沢感を欲している。

 「自己決定感の喪失」は、世界中で、回答者によって共有される感情である。パンデミック後、消費者は、自身の健康および健全に加えて、職の安定やインフレによる影響を含む、金銭上の安全性に懸念を示している。回答者はまた、彼ら自身のための時間がないことや、気候や社会情勢の不穏について不安を持っている。

 自己決定感を取り戻すために、北アメリカの消費者は、健康および質についての妥協をすることなく、同時にすぐに準備できる食のソリューションを求めていると、コービオン社。ヨーロッパの消費者は価値を求めながら、必ずしも低価格でないものを求め、途上国においては、何を置いても家族の健康と幸福を守ることを心がけている。

 コービオン社の調査は、世界のあらゆる地域にまたがって、消費者は、社会および地球をよりよくする欲望を共有していることを示している。より多くの消費者、とりわけ若い世代は、維持可能性に積極的に関わるブランドを求めている。

 パスマン氏は、食品メーカーは、企業らが、地球により良いことをしていると知りたいと欲している消費者に、企業側のストーリーをシェアすることは、大きなチャンスであると言う。

 「企業らの生き生きした声が聞こえるようにすることが大切です」と彼女。「核となる価値観を見せてください。企業として、あなたは何を表徴するのか?消費者は、あなたから学ぶことに興味を持っています。メーカーとして、わたしたちがあなたがたとつながるために、どのようなストーリーをあなたがたは語るのでしょうか?」

 ハリバートン氏は、維持可能な製品製品を求める消費者の欲望と、それらのためにプレミアム価格を支払うかどうかの間に隔たりがあると言う。しかし、その隔たりは、多くのメーカーらが求めるよりもすぐに埋まるだろうと、彼女。

 「消費者は、企業らがすぐにそれが実行できなくとも良いと言います」と彼女。「しかし、少なくとも、企業らが、何が重要であると考えているのかについて、消費者が理解できるよう、ステップを取ることは大切です。」