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飛天

平成22年 「ジャングル大帝 ~密林を駆ける~」

- 飛  天 -

(平成22年度事業発展計画書より)
ジャングル大帝

世界食品メーカー売上高ランキング(07年度)
金額:100万ドル

順位

企業名

国名

売上高

営業利益

主製品

07

06

金額

伸率

金額

利益率

1

2

ネスレ

スイス

94,310

9.2

13,174

14.0

総合、飲料

2

3

プロクター&ギャンブル

米国

83,503

9.2

17,083

20.5

総合、洗剤

3

1

アルトリアグループ

米国

73,891

10.1

13,235

17.7

総合、タバコ

4

4

ユニリーバ

英蘭

59,192

1.0

10,468

17.7

総合、洗剤

5

6

日本たばこ産業

日本

56,508

34.4

3,795

6.7

タバコほか

6

12

ブリテイシュ・アメリカンタバコ

英国

52,468

4.0

5,810

11.1

タバコ

7

5

アーチャーダニエル・ミッドランド

米国

44,018

20.3

2,162

4.9

グロサリー

8

7

ペプシコ

米国

39,474

12.3

7,272

18.4

総合、飲料

9

8

クラフトフーズ

米国

37,241

8.4

4,331

11.6

総合、乳製品

10

10

コカ・コーラ

米国

31,944

10.7

8,446

26.4

飲料

11

9

タイソンフーズ

米国

26,862

4.4

331

1.2

食肉、加工肉

12

14

マーズ★*

米国

25,000

na

na

na

菓子

13

13

SABミラー

英国

23,828

15.4

4,141

17.3

ビール

14

11

ダノン

フランス

22,231

8.4

3,242

14.9

乳製品、飲料

15

16

インベブ

ベルギー

21,078

8.4

5,725

27.2

ビール

16

15

アンヒューザーブッシュ

米国

18,988

5.7

2,894

15.2

ビール

17

17

ハイネッケン

オランダ

18,352

6.2

2,231

12.2

ビール

18

21

アソーシエーテッドブリティシュフーズ

英国

16,470

21.1

1,150

7.0

パン、紅茶

19

20

キリンホールディングス

日本

15,879

8.1

1,151

7.3

ビール

20

18

ディアジェオ

英国

15,546

7.3

3,251

20.9

酒類

21

22

ジェネラルミルズ

米国

13,652

9.7

2,405

17.6

穀物加工品

22

26

サントリー★

日本

13,338

1.2

716

5.4

酒類

23

23

サラリー

米国

13,212

5.5

260

2.0

食肉、冷食

24

24

アサヒビール

日本

12,907

1.2

766

5.9

ビール

25

28

ディーンフーズ

米国

11,821

17.1

553

4.7

乳製品

26

27

ケロッグ

米国

11,776

8.0

1,868

15.9

穀物加工品

27

25

コナグラフーズ

米国

11,605

10.2

1,342

11.6

食肉、冷食

28

19

キャドベリーシュエップス

英国

10,768

14.6

776

7.2

菓子、飲料

29

29

味の素

日本

10,725

5.0

574

5.0

総合

30

31

H.J.ハインツ

米国

10,070

11.9

1,568

15.6

調味料冷食

31

30

アルラフーズ

デンマーク

9,700

1.5

225

2.3

乳製品

32

32

ペルノリカール

フランス

9,625

9.0

2,267

23.6

酒類

33

33

日本ハム

日本

9,100

5.6

154

1.7

食肉加工

34

34

カルルスバーグ

デンマーク

8,774

8.9

1,031

11.8

ビール

35

35

レイノルズアメリカン

米国

8,377

2.0

2,052

23.2

タバコ

36

37

キャンベルスープ

米国

7,998

8.3

1,098

13.7

スープ

37

42

マルハニチロホールディングス

日本

7,447

14.5

115

1.5

水産物ほか

38

44

フリースランドフーズ

オランダ

7,413

10.6

na

na

乳製品

39

ブンゲ

米国

6,934

46.0

na

na

グロサリー

40

45

ドールフーズ★*

米国

6,931

12.3

na

na

フルーツ

41

38

テート&ライル

英国

6,848

6.2

572

8.4

砂糖

42

41

山崎製パン

日本

6,816

3.2

182

2.7

パン、菓子

43

43

ホーメルフーズ

米国

6,764

9.1

513

7.6

食肉加工

44

40

インペリアルタバコ

英国

6,688

5.7

2,891

43.2

タバコ

45

39

スコティシュ&ニューカッスル

英国

6,560

2.1

na

na

酒類・飲料

46

46

明治乳業

日本

6,233

0.6

143

2.3

乳製品

47

36

モルソンクワーズ★

米国

6,190

5.9

641

10.4

ビール

48

47

マッケインフーズ★*

カナダ

6,111

5.6

na

na

フレンチフライ

49

48

アルタディス

スペイン

5,879

2.7

1,338

22.7

タバコ

50

49

森永乳業

日本

5,173

4.8

69

1.3

乳製品

★非上場企業 *売上高推定 na不明 出所:各社Annual Report、決算書 編:国際流通研究所
(日本食糧新聞社2009年6月8日号)


 07年度の世界食品メーカー売上高ランキング50位に日本企業は米国(21社)に次いで10社入っている(3位は英国の8.5社)。しかし日本企業の収益率の低さが特出している。世界の売上高上位3社の営業利益率は、1位ネスレ(スイス)(14.0%)、2位P&G(米国)(20.5%)、3位アルトリアグループ(米国)(17.7%)。同じ日本は、5位日本たばこ産業(6.7%)、19位キリンホールディングス(7.3%)、22位サントリー(5.4%)。計算可能な世界50位(日本を含む)単純平均は12.3%で日本の10社単純平均は4.0%で実に1/3以下。世界の営業利益率上位5社は1位インペリアルタバコ(英国)(43.2%)、2位インベブ(ベルギー)(27.2%)、3位コカ・コーラ(米国)(26.4%)、4位ペルノリカール(フランス)(23.6%)、5位レイノルズアメリカン(米国)(23.2%)。日本の5社は1位キリン(7.3%)、2位日本たばこ産業(6.7%)、3位アサヒビール(5.9%)、4位サントリー(5.4%)、5位味の素(5.0%)とこの差は目を覆うが、一体どうしたことなんだろう。


 日本に、1000年の昔、紫式部が世界最古の長編小説『源氏物語』を生み、世界最高峰の文化を花開かせて以来脈々と続く文化の流れがある。世界最大の領土を支配した『モンゴル帝国』が領土獲得に失敗した日本。信長時代、日本は世界一の鉄砲生産国家になったが、それは種子島に鉄砲が伝わってからたったの30年しか経っていない。江戸の浮世絵はヨーロッパ画壇に鮮烈な衝撃を与えたし、世界初の無血革命『明治維新』は『世界歴史の奇跡』、戦後焼跡からの復興は『世界経済の奇跡』と賞賛された。日本を一度だけ訪れたアインシュタインが言っている。「もし神様が存在するとしたら、日本は神様が世界にくれた唯一の贈り物」と。


「内閣府によると2008年度の日本の1人当たりの名目国内総生産は世界19位。順位の低さよりも痛々しいのは、日本人の(1人当たりの)所得水準が首位ルクセンブルクの3分の1に下がった事実だ。すぐ後ろにはスペインやギリシャが迫る。かって世界2位だった面影はない。
 経済活力を高めるには、分配政策ではなく、企業の競争力を向上させる政策が必要だ。もうかる企業があってこそ雇用や需要が生まれる。まず企業を利する。出発点はそこにあるが、今の政権は逆を行く。法人減税論は素通りで、規制緩和も見るべきものがない。......
 政権の愚昧さを見るにつけ、新しい年に明るい展望を描ける人は少ないだろう。だが目を世界に転じれば暗さより明るさが目立つ。
 米大手金融機関はわずか1年で公的資金を返済した。迅速な利下げによって長短金利差を3%超に広げ、利ザヤの拡大を通じてまず金融機能を取り戻した。米国ではファンドをはじめ資本主義が本来持っている『野性』が復活しつつある。自動車や住宅の販売も回復の歩を速めつつある。
 新興国の勢いは言うに及ばない。人口増の経済圏は高成長を手に入れやすく、そこに世界的金融緩和でマネーが流入するのだから、むしろミニバブルが懸念されるほどだ。要するに日本だけが沈んでいる。」(日本経済新聞2009年12月29日号)


「世界中がこの海戦(日露戦争の日本海海戦)のなりゆきを見まもっていた。英国の雑誌には日露海戦がいかに注目すべき世界史的事件になるかを論じている。『その影響するところのものは史上かってない大きさになるだろう』と言い、『近代的艦隊が、たがいに全滅を賭してたたかう決戦』と規定している。
 ......あらゆる意味で、この瞬間の海戦は癸丑申寅(ペリー来港の年)以来のエネルギーの頂点であり、さらにいえば、2つの国が世界の最高水準の海軍の全力をあげて一定水域で決戦するという例は、近代世界史上唯一の事例で、以後もその例を見ない。
 ......(戦が終り)『連合艦隊』が解散した12月20日の解散式で東郷は(秋山真之の起草した)告別の辞を読んだ。
 『百発百中の一砲、能く百発一中の敵砲百門に対抗しうるを覚うば、我等軍人は主として武力を形而上に求めざるべからず。惟うに武人の一生は連綿不断の戦争にして、事有れば武力を発揮し、事無ければこれを修養し、終始一貫その本分を尽さんのみ。......神明はただ平素の鍛練に努め戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平安ずる者よりただちにこれをうばう。古人曰く、勝って兜の緒を締めよ、と』
 この文章はさまざまの形式で各国語に翻訳されたが、とくに米国大統領のセオドル・ルーズベルトはこれに感動し、全文を翻訳させて自国の陸海軍に配布した。」
(司馬遼太郎作『坂の上の雲』)


 事業の繁栄発展の究極は、たった二つのコンセプトから成り立っている。
 一つは成長拡大させること。もう一つは安定させることである。この二つの哲理を同時に戦略課題とし、実行して、はじめて繁栄発展が起こる。二つのうち、どちらかの一つが欠けても事業の繁栄発展はあり得ない。


 マリンフードは4つの大方針を持っている。
  1.コア・コンピタンス(核の力)
  2.カスタマー・フォーカス(お客様第一主義)
  3.スピード
  4.マネジメント・バイ・ワンダリング・アラウンド(経営は歩きまわりながら)


 我々の会社にとって"核"となる力がどこにあるのか。何が自分の本業であり、自分がどの分野で戦うべきかを知り、そこへ経営資源を集中し、そこでNO1になる。いくら企業の規模が大きくても、コア・コンピタンスを見極めないまま事業をやみくもに拡大したところで勝算はない。世界の波の中で沈む。中小企業だから大企業に負けるのではない。『自らが勝負できる分野を見定めぬまま事業を展開するから、大企業に負ける』。
 市場で戦うにはお客様の嗜好が欠かせない。常に揺れ動く激しい変化の時代に信じられる唯一の確実な指標こそ、お客様なのである。何度もお客様のもとへ訪れ、お客様の本当のニーズ、期待、不満を読み取り、新たな製品サービスを市場に送り出す。
 お客様とともに変化の時代を乗り切って行く時、不可欠なのはスピードである。市場の変化は、実に素早くダイナミックだ。絶えず変化する世界では、じっとしていることは危険である。間違った決断をしても、素早く修正すればダメージを最小限に抑えることが出来る。変化が激しい世界では、今日正しかったことが、明日も正しいとは限らない。そうした不確実な世界での競争に生き残り、成長市場に地歩を固めるためには、企業も変わり続けるしかない。
 そして、全べての宝物はビジネスの現場に埋もれている。ビジネスの現場を自分の足で歩き回ると言うことは、金鉱の上を歩き回っていると言うことだ。


「はじめまして。御社のガーリックマーガリンを最近初めてスーパーで発見し、早速購入し、パンなどにつけ、愛食させていただいております。はっきり言って、今まで、なぜ世の中に、これほどのものが無かったのか、疑うほど、とても美味しく、というよりも、完全に私の中では、マーガリンに対する、パラダイムシフトが起こりました。......ニンニクとマーガリンの配分も丁度良く、この製品を作り上げるまでに、並々ならぬ努力を積まれてきたのだろうな、という事が、その風味からも、すぐに伝わります。きっと何度も試作を繰り返し、究極の味を追求されたのですね。本当に、この世にこんな素晴らしい製品を出していただいて、いち消費者として、感謝しております。大げさに感じるかもしれませんが、今後100年以上に渡って、愛される、食のスタンダードを作り上げた、ガーリックトースト界の金字塔だと、私は思っています。」(茨城県Kさん)


「人間は誰でも、本来、何事をも、自分が深く思い、考えた通りに成すことが出来る。自分がもし出来ないと思えば何事も出来ないし、出来ると信念すれば、何事もなすことが出来る。つまり、すべてが、自分が自分自身に課した信念のとおりになる」
(中村天風「成功の実現」)


 私達は、宇宙の悠久の歴史の中で、全くの偶然に、運命の悪戯から、同時代に生まれ、マリンフードに働いている。食品産業に従事している。  私達の携っている食品事業は、バブル経済はもとより、家電、電子業界や情報、通信、自動車、アパレル、住宅産業と比べても、限りなく地道でローテク、保守的な産業だ。おふくろの味つけを好む性向は、かって食べたことのない食品の出現を阻み、ファッションや趣味に比べて、生涯最も変わることのない嗜好性だと言われている。しかし、ひとたびお客様に我社の商品を注文していただければ、それを縁に何回でも変わらぬお取引をして頂ける。実に恵まれた事業でもある。

 環境の激変に耐え、激しい競争に生き残り、目標にチャレンジし、売上や利益が順調であり続ける事ほど企業やその社員にとって幸福なことはない。そんな会社を、未来につながるナイスカンパニー、エクセレントカンパニーを創り上げることが出来れば、その原動力となることが出来れば、偶然に入った会社、偶然に出会った運命の中で、一回きりの私達の人生が、どんなに輝いたものになるだろう。


 今年で事業発展計画発表会は24回を数える。この間の成果は、まるで遅々とだらだら坂を登る歩みであった。私の好きな「都会の牛」の言葉のように。そして今年、世界・日本の不透明な経済状況の中で「ジャングル大帝」と銘打って再び船出した。


 私は今再び、精魂こめて、お客様に対する考え方、あらゆるサービスの姿勢、心、信念する経営思想を書く。全社員とその家族が、気力を漲らせ、豊かで、明るい生活を営むために遂行しなければならない必達の利益が明示してあり、それを実現するすべての戦略、方針、構想、実行手段が網羅されている。


 私は大いなる願望(マリンドリーム)達成に向い、ひたすら精進し、方向を決定し、理念を固め、誠意をもって、情熱あふれる経営を推進することを、天から課せられた使命だと考え、実行する。



平成22年1月30日
取締役社長 吉村直樹