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飛天

令和8年 菊と刀の夢~文化と事業の渾然一体~


飛天

『2025年の世界』
 今や世界は巨大国家の横暴の独壇場なのか?或いは大谷翔平の偉人伝説が確立した一年だったろうか?いや、2人の日本人科学者のノーベル賞受賞が、泥池に咲いた蓮の花?僕は個人的に、昨年の標語を『新たなる希望』と命名して臨んだのだが、少し甘かった。所詮標語は、砂糖菓子のように、蕩ける甘さと共にあるだけなのか?
 『2026年の漢字
 米国の文化人類学者ルース・ベネディクト女史が日本論『菊と刀』をものにしたのは、1946年だが、今日でも全く色褪せていない。僕はかってに『文化と事業』と意訳しているのだが、利益の追求を最大目的とする事業と、心の拠りどころを追求する文化が渾然一体となって、人間の営みが光り輝くものに成就すると思う。」
(とよなかチャンバー 2026 年1月号)

 「突然父栄吉の夢を見た。夢の中で笑っている。父の笑顔は稀だ。マリンフード創立社長。ボクは父が48才の時の子。18 歳から26歳まで札幌にいて、帰阪してからも親しく話し合う時間は無かった。何より吹田の循環器病院を出たり入ったりしていた。ボクも神戸や東京に赴任していた。大学入学で札幌へ行く前日、書斎に呼ばれた。いきなり医者になる気は無いかと聞かれた。大手企業が株主に入った直後。即座に有りません、と答えた。ボクが小学生の時、父がPTAの会長をしていた。運動会の時、同級生に、あの人お爺ちゃん?と聞かれて答えられなかった。
 高校時代、クラブで帰宅が遅くなった。父(当時65歳)が車で飛んで来て、担当の女性教師を叱り付けた。教師は平謝りだった。
 今、笑っている理由が分からない。『会社経営はどうだい』と笑っていたのかな?
 父が社長をやっていたのは、23年間。ボクが社長をやっているのは46年になる。『流石に疲れたかな』の意味だろうか。......。」
「父栄吉は、長崎県出身で上京し成功した吉村石鹸工場主又作の七人男児の五男だが、卓越した事業家の長兄又一郎の意向で40歳の時下阪し、老舗料亭で踊る母と出会い、戦後まもなく再婚した。
 父は結局、生涯事業家としての人生を送るが、文学と二足の草鞋を履いていた、とも言える。
 天武天皇の息子で、継母持統天皇に謀反の容疑で捕らえられ、自害した悲劇の主人公大津皇子を巡る小説『飛鳥の悲唱』を、70歳で出版し朝日新聞が読書欄で大きく掲載してくれた。
 ボクは父と不仲だったが、死の前年原稿が詰まった行李を託された。およそ3千枚あった。1年近く毎週土・日曜日家に籠ってそれと格闘した。その時、ボクは父と和解したのだろうか。
 病床の父が『読むに堪える本が出来るか』と聞く。『今さらそんなことを言っても仕方がない』と答えると、父は嬉しそうに笑った。作品集は『空想屋右三郎』と題して出版した。しかし完成は父の死に1ヶ月間に合わなかった。......。」
(とよなかチャンバー 2025 年11月・12月号)

 「かつては、スポーツと言えば野球が定番だった。一時サッカーに追い抜かれたと言われたが、大谷選手の活躍で再び一位に立っているようだ。好きな球団は拘りがない。小学時代は金田の国鉄で、あの独特のフォームをマネした。中高は長嶋、王の読売ジャイアンツ。大学の北海道時代は広岡監督のヤクルトスワローズ。帰阪してからは勿論阪神タイガース。 昨年(一昨年)半ば頃だが、藤川球児がテレビ解説者だと、試合の球団がどこであれ浮いていた腰を落ち着け、じっくり観戦しようという気になった。もう25年程通っている仁川の整体院の壁に、先生と藤川が並んでいる写真がある。現役の頃、たまに来院していたらしい。
 彼ってこんなに頭が良かったんだ、と先生に聞いた。先生は笑っている。現役の頃は肉声を聞くことは殆ど無かったし、失礼だが頭脳プレーヤーだなんて思ってもいなかった。いつも目から鱗、筋が通ってる。納得させられた。テレビを切れなかった。新聞のテレビ番組欄で彼の名前を見つけると、テレビの前に座った。名を残す解説者じゃないかと、一人感動していた。
 監督をして欲しいとも思っていたけど、このまま解説者の道を究めて貰いたい気もした。いや監督を経験して、更なる高みを望むべきか。しかし、監督としてボロボロになっちゃったら元も子もないと思っていた。」
(「ほほづゑ」2025年秋号)

マリンフードグループに4つの「大方針」がある。
Ⅰ.コアコンピタンス(核の力)
 重点主義、集中、差別化を標榜し、ナンバーワン、オンリーワンをたくさん作り磨きあげる。そして存在意義を明確に持つ。

II.カスタマー・フォーカス(お客様第一主義)
 会社グループの真の支配者はお客様である。我社グループの存亡はお客様の手に委ねられている。グループ内の体制が全べてお客様に向って開かれていなければならない。

III.スピード(速さ)
 IT(AI)化とは革新的なスピード化ということだ。スピード化とは心と頭の中で決まる。優先順位の決定とスケジューリング(計画表の作成)と今すぐ立ち上がる行動力だ。今日出来ることは明日に延ばすな。たった今始めよ。

IV.マネジメント・バイ・ワンダリング・アラウンド(経営は歩き回りながら)
 得意先を、市場を、工場を、他工場を歩き廻る。自分の目で見、耳で聞き、肌で感じ、思考しながら歩き廻れ。現場は宝の山だ。金鉱を掘り当てよ。開拓者精神で未知と遭遇せよ。

食品産業を愛して
①食の保守性
 私たちの携わる食品の世界は、他の業界と比べて限りなく地道で保守的、ローテクな産業です。お袋の味つけを好む性向は死ぬまで続き、かつて食べたことのない食品の出現を阻みます。過去一年間で生まれて初めて食べた食品がいくつあるでしょうか?

②無限の可能性
 しかし、私は食品ほど可能性に溢れた仕事もまた、他に類を見ないと信じる者です。人は一日3食食べます。日本の食品の市場規模は110兆円です。機械産業が35兆円、自動車産業が60兆円、建設産業が投資全体を含めて70兆円、CP関連はAIも含めて80兆円。
 1位食品業界の地位は揺らぎません。世界の食品規模は1,300 兆円と見られています。世界の建設産業2,500兆円には及びませんが、世界一の食品メーカーネスレの売上規模は18 兆円で、シェアはたったの1.4% です。我々全てに無限の可能性が秘められています。余談ですが、ネスレが世界一になった要因は、絶えることのないM&A でした。

③核の力
 日頃、小さな会社と言えども、日本一を沢山作ろう。一つでも多く作ろう、とコア・コンピタンスの経営を社員に訴えて来ました。まだまだ少ない数ですが、ポーションのバター・マーガリン類は70%のシェアで日本一、色物マーガリン類のガーリックマーガリンは誰でも知っている。チーズ代替品は国内でほぼマリンフードの独壇場。ホットケーキ焼成機4ラインは日本最多。以前作った会社案内ビデオは、国立天文台ハワイ観測所にあるすばる望遠鏡建設ドキュメンタリー映像に混じって優秀賞を獲得しました。その他教育システムも、暗中模索しながら現行18メニューを擁し、工務大会、パソコン大会、プレゼン大会、テニス大会、フットサル大会の5つの大会を開催しています。

 「400年前のスペインの作家セルバンテスが書いた『ドン•キホーテ』という作品がある。痩馬にまたがり、騎士道を信じ、風車に向って突進するドン•キホーテの物語が語り伝えられるのは、その夢が非常識なものであるにもかかわらず、あくまで美しいからである。」

 昨年10月の日経新聞の「私の履歴書」は元サッカー日本代表監督の岡田武史氏が書いた。次はその最終回の文章である。
 「......私の最新の夢は共助コミュニティーを作ることだ。」FC 今治の会員になると、衣食住を融通し、助け合うベーシックインフラに参加できるというもの。
 その可能性を探ろうとカフェの経営、定額乗り合いタクシーの『mobi、』アシックス里山スタジアムを拠点に多世代交流の場をつくる『アシさとクラブ』、イオンモール今治新都市に開く『しまなみ木のおもちゃ美術館』などいろいろな事業に関わっている。ばらばらに見えるこれらの点が、いつか面になる時が来る。それが共助のコミュニティーの土台になると信じている。サッカーは?スタッフが「今治の人口は15万人。収入には限界があります。」
 そうかな。FC 今治の企業理念に共感してくれる人達が、共助のコミュニティーに参加するデジタル市民権みたいなもので応援してくれたら?俺は、今治のサポーターは、世界中に1億人くらいいるような気がするぞ。
 簡単に実現する話でないことは百も承知。しかし、サッカーの日本代表がブラジルに勝つ日が来るのだから。
「私もまだまだ夢を追い続けたい。」
「人間は誰でも本来、何事をも、自分が深く思い考えた通りに成すことが出来る。自分がもし出来ないと思えば何事も出来ないし、出来ると信念すれば、何事をもなすことが出来る。つまり、すべてが、自分が自分に課した信念のとおりになる。」
(中村天風「成功の実現」より)

 今日もお客様のメッセージが届きます。
◎「昨年もマリンさんの商品で幸せな食生活になりました。お餅にたらこスプレッド、ガーリックスプレッド、かけるチーズ!!主人も喜んでくれました!」(山梨県R.S)
◎「リゾートホテルのパンコーナーのマリンさんのバターをクロワッサンに乗せて食べるのが至福のひととき。今度はクレープ!驚きました!!」(沖縄県Y.M)
◎「埼玉のセールへ行き、とてもマリン愛を感じられた場面で、私も友人も更に笑顔になったひと時。」(千葉県S.O)
◎「ムービー見てるだけでウキウキ、セール。街全体に活気!今からスーパーにいつも購入しているマリンさんのチーズ買いに、ゴーゴー!!」(宮崎県N.N)
◎「毎週HP を見させて頂いています。何度もキャンペーンに応募しています。今度は近所の子供達と一緒にクレープで盛り上がりたいです。」(三重県K.I)
◎「新春の勢いが素晴らしい。パソコンのコンテストは、とても真剣。きちんと勉強出来る体制がとれているからだ。」(長野県M.O)
◎「新たなる希望、とても良い言葉ですね。何だか私も前向きな気持ちになれました。故郷が鳥取でラクダを見て砂丘のラクダを思い出し、少し癒されました。」(富山県N.N)

 今年で事業発展計画発表会は40回を数える。この間の成果は、まるで遅々とだらだら坂を登る歩みであった。そして昨年、我々は「セブンズ」と「エムケーフーズ」をグループに迎え入れた。新春から新製品「男のシュレッド」が発売された。今年の指針は「菊と刀の夢〜文化と事業の渾然一体〜」が目指す道だ。

 私は大いなる願望(マリンドリーム)達成に向かい、ひたすら精進し、方向を決定し、理念を固め、誠意をもって、情熱あふれる経営を推進することを、天から課せられた使命だと考え、実行する。
令和8年1月31日
取締役社長 吉村直樹