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フェニックス休暇

母なる川、ナイルの辺りにて...

(取得期間:平成8年5月20日より10日間)
特需課 T.S
(昭和61年4月1日入社)
ローマの休日
飛行機で16時間も費やし辿りついたエジプトは、古代文字『ヒエログリフ』が印象的な遺跡と太陽と砂漠とナイルの国でした。主都カイロでは特にエジプト考古学博物館が圧感で、ツタンカーメンの黄金のマスクから愛用パンツに至る副装品の数々、世界最古のパピルス、そしてラムセス2世のミイラは4千年の時間をとめているかの如しであった。ギザの3大ピラミッドではクフ王のピラミッド内に入り、アスレチック並みの階段登りを経てピラミッドパワーを得られる玄室まで辿りついたが、運動不足の私は逆にパワーダウンしました。それが原因なのか?行程の中日に強烈な腹痛と発熱に見舞われ、医者の往診を受け、意識もうろうとする中、おしりにささった太い注射針だけは鮮明に覚えています。かみさんと現地ガイドさん、そしてきつーい薬の御陰で翌日から復帰することができ、ルクソール神殿、メムノンの巨像、ハトシェプスト葬祭殿、王家の谷等、摂氏50度近い太陽光線が降り注ぐ中、私の好奇心は常に全開状態でした。物価の安いエジプトでは、買い物も楽しい。市場ではエジプシャンと身振り手振りの値段交渉で大ハッスル。彼等は有りったけの日本語で応戦する!『バザールでござーる!』『山本山!』『もうかりまっかー!』・・・誰が教えたんや。さて、このエジプト。紀元前2千年にはピラミッドを始めとする世界最高水準の技術と文化を誇ったが、現在は見る影もない状態でした。しかし、観光で見てきた数々の遺跡を思い、昼下がりのナイルを漂うフルーカ(帆掛け船)を見ていると、そんな事はどうでも良い世界も感じるのでした。