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社内報マリン

マリンフードでは年に3回社内報を発行しています。社内報の一部の記事をご紹介します。

『ビデオ鑑賞感想文』第26回最優秀賞

国際課 鈴木陵
プロフェッショナル~仕事の流儀~
『宮崎駿スペシャル「風立ちぬ」1000日の記録』
映画監督・宮崎駿

 「大事なものはたいてい面倒くさい」こう語る宮崎駿監督の言葉に私は自分のケツをたたかれているように感じました。1500カットに及ぶカットの一つ一つを「面倒くさい」「面倒くさい」とつぶやきながら、髪の毛、草一本、群衆の1人1人を丁寧に書き上げていく様はまさにプロフェッショナルを感じずにはいられませんでした。何十年にも渡るアニメクリエーターとしての経験で少しでも手を抜こうものなら、それがスクリーンに如実に表れてしまうことを知っているのだと思います。群衆の一人一人の立場になって、細やかに描写することで、スクリーンの中からの説得力があり、より観る私たちの心に伝わってくるのではないでしょうか。
 もう一つ、宮崎駿監督の言葉に、「堪える限りの力を尽くして生きる」という力強い言葉がありました。日本が戦争に突き進んでいく中、主人公の堀越次郎が懸命に力を尽くしていく姿と、戦争を描くことで起きるバッシングや答えの見つからない結末に対して決して折れることなく、全力で立ち向かっていく自らを重ねあわしているのでしょう。「大事なものはたいてい面倒くさい」「堪える限りの力を尽くして生きる」この二つの言葉は、私が今マリンフードで仕事する上で重要なことであると感じました。私は今、輸出実績のある国内の企業に片端から新規訪問をしております。営業としてのまさに土台の部分である足を使った営業は、確かに門前払いになることも多くあり、心が折れそうになる事もあります。しかし、この基本中の基本である営業を疎かにして、既存先や紹介での新規訪問をしても、ゼロから積み上げたものではない。説得力のない営業になってしまうのではないかと思いました。ゼロから作り上げるアニメーターだからこそ出たであろう「大事なことはたいてい面倒くさい」という言葉を胸に、ゼロから説得力のある営業を積み上げていける様に「堪える限りの力を尽くして」営業し、マリンフードに少しでも貢献して参ります。