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社内報「まりん」

マリンフードでは年に3回社内報を発行しています。社内報の一部の記事をご紹介します。

諸外国の食品事情vol.1142(令和8年8月1日号)

コラール 伊織

競争力をもって闘うための、米乳業の戦略(その一)

フードビジネスニュース
2026年3月16日
米酪農イノベーション・センター

 規模は、かつて、出来高によってのみ定義されるものであった。今日、信用性が、出来高と同様に、規模を定義している。
 上昇する期待値、ますます厳しい限界収益点、そして厳格な監査によって定義づけされるような環境において、食品カテゴリーは、出来高だけでなく、それらが、栄養、持続可能性、そして信用性にまたがって、一貫した前進を示すことができるかによって判断されるようになった。
アメリカの乳業において、その変化は、カテゴリーがどのように競争するかを再形成してきた。
「五年前、わたしたちは、顧客および消費者から、わたしたちの献身を問われていました」と言うのは、米酪農イノベーションセンターおよび酪農マネジメント社の社長兼CEOである、バーバラ・オブライアン氏である。「今日、わたしたちは、測定可能な前進を示すことのできるテスト結果とともに、そして、個々のアクションが、バリューチェーンにまたがってどのように結びついているかを説明することが求められています。」
 競争上の強みは、現在、イノベーションや市場におけるプレゼンスよりも、重要である。それは、企業が競争する操業状況の強みに依存するものである。
 アメリカの乳業において、自発的な競争以前の協調が、これらの状況を強化している。イノベーションセンター、農家、協同組合、加工業者、顧客、そしてパートナーたちが、初期の段階において連携し、共通する優先事項を明確にし、研究開発を現代化し、そしてデータと実践報告を強化する。その連携が、バリューチェーンにまたがる信用性を増強し、同時に、個々の企業の戦略を守りつつ、競争上の差別化を維持する。
 上昇する期待値は、業界に、真のトレードオフを導入するきっかけとなった。
 酪農家および加工業者は、経済的なプレッシャー、進化する顧客スタンダード、そして変化する規制の中を航行している。同時に、ステークホルダーたちは、長期的な信用性とパフォーマンスを形成する主題にまたがった、計量化された前進を示すよう要求している。
 課題は、より多く働くことではもはやない。それは、アクションの連携が最大のインパクトを届けること、個々の戦略が何を生み出すかを見届けようとしている。
 「成熟性が求められます」とオブライアン氏は言う。「わたしたちは、基礎的な科学とサポートシステムの構築から、戦略的な選択を行うことへと移行しています。わたしたちは、何に焦点を置くのか?わたしたちは、インパクトをどのように図るのか?競争以前の協調が真に価値を創造するのは、どこにおいてか?そう問い続ける鍛錬が、わたしたちが、より効果的に競うことができるよう、導くのだと思います。」
 時の経過とともに、業界は、曖昧な野心から、より明確な優先事項へと移行してきた。現在において、協調は、より深い協力、より厳格な測定、そしてベストプラクティスによる結果のより明確な定義づけを含んでいる。その目的は、イノベーションを緩めることなく、信用性を強化するために、操業モデルをより焦点の絞られたものにすることである。
 そのような鍛錬とは、規模と協調とがもっとも重要である場において、もっとも目に見える。
 栄養の確保は、マーケティングや製品のもつ機会とは異なるものである。それは、協調によって、優先事項が、意義ある結果につながるかどうかが試される、カテゴリーレベルの課題だ。
 乳製品の栄養素密度と入手可能性は、国の栄養目標への重要な貢献者である。しかし、入手可能性を広げることは、個々の製品イノベーションを越えたものである。それは、企業や団体にまたがるパートナーシップ、供給経路、そして一企業の範囲を超えた教育努力にまたがる、協調を必要とする。
 「入手可能性は、偶然に広がるものではありません」と、オブライアン氏は言う。「それは、業界が、初期の段階で、パートナーシップ、供給そして栄養素密度の高い食品がより多くの家庭に届けられることを阻む障壁に着目する努力において、協力するときに、広がります。」
そのような協調は、アメリカにまたがるコミュニティーにおいて見られる。2025年、アメリカの酪農業およびそのパートナーたちは、15億食の牛乳、ヨーグルト、チーズの寄付を、慈善団体を通して行い、カテゴリーの栄養を大規模なスケールでコミュニティーに届けることができるようにした。