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#23 マーガリン類に使用される植物性油脂について

研究部Aチーム | 更新日:2006.08.01

2006年8月01日
第23回「マーガリン類に使用される植物性油脂について」


 現在、世間では健康ブームが進み「米油」のような特徴のある油脂を用いた「マーガリン」が数多く販売されております。以前にもご紹介いたしましたが、マーガリンは全体の約80%が油脂、約16縲・7%が水で出来ています。それゆえマーガリンを作る際、油は必要不可欠なものです。実際にマーガリンに使われている原料油脂は大きく分けて2種類あります。

1. 植物性油脂 ... 大豆油、なたね油、コーン油、パーム油、ヤシ油、
綿実油、ひまわり油、紅花油など
2. 動物性油脂 ... 魚油、豚脂、牛脂など

その内、マーガリンには植物性油脂が60%強で使用されています。
今回はマーガリンに使用される植物性油脂の特徴などについてご紹介いたします。


大豆油 淡白な風味が特徴。サラダ油、天ぷら油としても使用されています。
なたね油 安土桃山時代から使われてきた伝統的な植物油。独特な風味が特徴。原料はキャノーラといわれるアブラナの種子で、近年は「キャノーラ種」というカナダで改良された菜種が主に使われています。リノール酸、オレイン酸を豊富に含み、リノレン酸も含有。加熱に強いため炒め物や揚げ物にも利用されています。
コーン油 加熱に強く、独特のコクと風味が特徴。揚げ物や炒め物など加熱調理物にもよく用いられ、特に揚げ物はカラッと揚がります。また、リノール酸やビタミンEも豊富に含んでいます。
パーム油 パームはヤシ科のアブラヤシの果肉からとられ、オレイン酸とパルミチン酸が多く含まれています。熱安定性に優れているのでフライ油としても使われています。
ヤシ油 ココヤシの喬木中の種子中に含まれ、酸化に強く、安定性に優れています。 石鹸などにも多く使用されています。
綿実油 独特のコクと風味が特徴。単独でサラダ油にも用いられています。
ひまわり油 ひまわり油となる種は黒色のものが使われ、あっさりとした風味が特徴。リノール酸やビタミンEを多く含んでいます。
紅花油 淡色で癖のない風味が特徴でドレッシングなど生で使用されています。オレイン酸含有量が多い「ハイオレイック種」が主体です。


以上が主な植物性油脂の特徴です。マーガリンの商品パッケージの中には使用原料油脂が記載されているものもありますので商品購入のご参考になればと思います。