#82 グラスフェッドバター

| 更新日:2019.02.18

#82 グラスフェッドバター
 「グラスフェッドバター」をご存知ですか。一昨年、弊社のモニター調査会で一般の消費者の方にアンケートをさせていただいたところ、当時はほとんどの方が「聞いたこともない」という回答でした。あまり聞きなれないこのバターですが、本で紹介された事などから最近注目され始め、例えば大手コンビニではグラスフェッドバター使用を特徴としたバターコーヒーが発売されています。
 グラスフェッドバター(grass-fed butter、grass:牧草、fed:与えられる)は、自然のなかで放牧され、牧草を中心に食べて育った牛の生乳からつくられたバターです。それに対して穀物等を食べて育った牛の生乳からつくられたバターはグレインフェッドバター(grain-fed butter、grain:穀物)というものになります。 スーパーや量販店でよく扱われている国産バターのほとんどがグレインフェッドバターに分類されます。

バター
  マリンフードのバター製品は主に海外産のバターを輸入し、加工しています。現在多く取り扱っているのはニュージーランド産(※1)になりますが、ニュージーランドのバターのほとんどがグラスフェッドバター(※2)で、乳牛は広大な牧場で放牧され、カロテンを多く含む青々とした牧草を食べて育ちます。しぼられた生乳にもカロテンが多く含まれるため黄味がかった乳白色となり、その生乳を使ったバターやチーズについても黄色味が強くなります。 バターの原料となる牛乳の風味や色調は乳牛の食べる餌に影響されるため、原産国や産地によって色調や風味に違いが出てくるというわけです。

 一口にバターといっても、「グラスフェッドバター」のように乳牛の餌に特徴があるものや、クリームを発酵させてつくる「発酵バター」のように製法に特徴があるものなど、様々な種類があります。ぜひお気に入りのバターを探してみてください。

※1 マリンフードのバター製品は、バターの原産国を限定しておりません。各製品にはバターの原産国を表示しておりますので、お確かめください。
※2 季節的な要因で、牧草以外の補助的な飼料を与えることがあります。