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#9 チーズができるまで

研究部Bチーム | 更新日:2002.01.01

2002年
第9回「チーズができるまで」
~オーストラリアチーズセミナー体験より~
オーストラリアチーズの作り方
ナチュラルチーズの製造工程はチーズの種類によって異なりますが、今回はオーストラリアでのチェダーチーズの作り方をご説明致しましょう。
1. 搾乳
広大な牧草地で育てられた乳牛より新鮮な牛乳が搾られます。
のんびり過ごしている牛たちがうらやましい...
2. 標準化・殺菌
牛乳の成分を調整し、最低72℃で最低15秒以上加熱殺菌されます。
安定した品質のチーズを作るためには大切な工程!
3. 乳酸菌・レンネットの添加
牛乳をチーズバットに入れて乳酸菌とレンネット(乳を凝固させるもの)を加えて、しばらく静置させます。
牛乳がヨーグルトみたいに固まり、牛乳からチーズへの変化の始まり!
4. カッティング
固まった乳を専用の道具でサイコロ状にカット、固形分(カード)と水分(ホエー)に分かれます。
切るたびに水分(ホエー)が出てきてびっくり!
5. 撹拌
温度を少しずつ上げながらかき混ぜて、水分が出ていくのを促進させます。
温度に注意しながらちょっとひと休み...
6. ホエーの除去
ホエーの酸度が高くなってきたら、ホエーを排除します。
流してしまうのはもったいない気がします
※実際は捨てられずに有効利用されています
7. チェダリング
カードを集めて塊にし、反転しながら積み重ねる作業を繰り返します。チェダーチーズ特有の工程で、これにより繊維状に組織化されたチーズとなっていきます。
温かいお餅をひっくり返している感じ!
8. 加塩
お餅状になったカードを細かく切り、食塩を振りかけて均一に混ぜ合わせます。
チーズに味をつけて雑菌の繁殖を抑えます
9. 型詰め
型に詰めた後、圧力をかけて圧搾します。
やっとチーズの形になりました
10. 熟成
袋に詰めて真空包装し、温度と湿度を一定に保った熟成室でゆっくりと熟成されます。
おいしいチーズができますように・・・